はじめに
私は仕事をする上で一番の基礎となるのがPDCAだと思っています。
ただ若い頃はPDCAは研修で習うもので、実務では役に立たないと思っていました。
しかし年を重ね経験を積むにしたがって、特に管理職になって部下の指導をするようになると、PDCAの重要性と有効性を実感しました。
ちゃんと意識していないと「PDCAは回らない」んです。
PDCAをうまく回すにはコツがいるのです。
まさにPDCAをうまく回すことが仕事術だと思います。
これができるようになると仕事のスキルアップが図られます。
ライバルとの差が生まれるポイントです。
今回はPDCAの復習をかねて、一般的な解説をしてみましょう。
研修等で習う一般的な知識です。
知っている人は読み飛ばしてもらって大丈夫ですよ。
PDCAサイクルの定義と歴史
定義
PDCA(Plan-Do-Check-Act)は、問題解決や目標達成を効果的に行うための循環的な改善手法です。
歴史
PDCAは1950年代にアメリカの統計学者ウォルター・シューハートが考案し、その後W・エドワーズ・デミングによって発展させられました。
当初は製造業の品質管理のために提唱されました、1970年代から1980年時代を超えて日本企業による品質革命で大きな成果を上げ、現在では世界中で行われている幅広い分野で活用されています。
PDCAサイクルの各ステップ
PDCAサイクルは以下の4つのステップで構成されています:
- Plan (計画) : 目標設定と具体的な計画策定
- 例えば、「1週間以内に経営会議用の10ページの提案資料を作成する」という目標に対して、情報収集や構成案作成など具体的な計画を立てます。
- Do(実行):計画の実行
- 計画を実行し、必要なデータや情報を収集します。
- 実際に資料作成を行います。
- Check (評価) : 結果の分析と目標達成状況の確認
- 実行した成果物に対して、目標達成状況や問題点を確認します。
- 「資料は期限内に完了したか」「内容は期待通りだった」を評価します。
- Act (改善) : 問題点の改善と次のステップの計画
- 分析結果に基づいて問題点を検討し、次回への改善計画を立てます。
- 「情報収集にもっと時間を確保する」など具体的な改善策を考えます。
PDCAサイクルのポイント
現実的な目標設定:
達成可能な目標を設定し、徐々にレベルアップしていきます。
数値化:
目標や進捗状況を数値化し、客観的な評価ができます。
期限設定:
各ステップに具体的な期限と数値目標を設定します。
共有と協力:
関係者全員で情報を共有し、協力して進めます。
継続的な改善:
PDCAサイクルを繰り返し、らせん状に業務の質を向上させます。
まとめ
PDCAサイクルは、概念的理論ではなく、実務で実用的な手法です。
特に管理職にとっては、部下の指導や業務改善に欠かせないツールとなります。
個人の成長だけでなく、組織全体の生産性向上にも貢献できます。
今回研修的にPDCAを振り返ってみましたが、どうだったでしょう?
「そうそう知ってる」
「知ってるけど、どうせ理論的なものでしょう」
そう、なかなか実行できないのがPDCAなんですよね。
次回は実践的にPDCAを回すコツを書いてみたいと思います。
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