「開業届を出したけれど、今年は売上がなかった…」
そんな場合でも、青色申告にチャレンジする意味は十分にあります。
むしろ初年度だからこそ、環境整備とトライアルの年として活用するのがおすすめです。
✅ 売上ゼロでも青色申告するメリット
1. 申告の練習になる
売上がない年はリスクが低く、経理の練習に最適です。
少ない仕訳数で 「帳簿付け → 申告書作成 → e-Tax提出」 の一連の流れを体験できます。
2. 赤字を翌年に繰り越せる
今年は経費だけでも20万円以上発生。
青色申告なら 純損失の繰越控除(最長3年) が使え、翌年以降の黒字と相殺できます。
3. 信用力が積み上がる
毎年きちんと申告していると、
- 税務署からの信頼
- 金融機関での融資や口座開設
- 補助金・助成金申請
こうした場面でプラスになります。
4. 経費ルールを固められる
光熱費やサブスクの按分、Amazon購入や趣味寄りの支出など、経費の基準を初年度で整理してしまえば、翌年以降は迷いません。
✅ 今年やるべきこと(実践ステップ)
- 会計ソフトを導入
三井住友銀行・カードと連携し、自動仕訳の仕組みを整える。 - 経費の仕分けを試す
- サーバー代、サブスク代
- 光熱費(按分)
- 通信費(スマホ・ネット)
をルールに沿って計上。
- 家事按分の割合をメモに残す
例:電気代35%、光回線50%、スマホ30%など。 - 実際に青色申告書を作って提出してみる
売上ゼロでもOK。「青色特別控除」と「赤字繰越」の権利を守ることが大事です。
✅ 来年に向けての意味
- 売上が出ても慌てず処理できる
- 赤字を黒字にぶつけて節税できる
- 経理がルーチン化し、事業に集中できる
👉 つまり 「売上ゼロの今年は、準備と練習のゴールデンイヤー」 なのです。
✅ まとめ
- 売上ゼロでも青色申告は十分に有効
- 初年度は「環境整備と仕組みづくり」の年
- 赤字を繰り越して来年以降の節税につなげる
- 経費ルールを固めて、迷わない申告を実現
副業や個人事業を始めたばかりの方は、
「売上がなくてもまずは青色申告」 を合言葉に、トライアル感覚で取り組んでみましょう。
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