🟢STEP5:私はこう運用してます【配当とNISAでつくる第二の給料】

🟢STEP5:資産運用と取り崩し戦略【使うための設計】

「資産運用って、リタイア後も続けるべきなの?」

そんな疑問をお持ちの方も多いと思います。私も退職後、投資との付き合い方を見直しました。そしてたどり着いた答えは──
「資産は育てるものから、使うものへ」という考え方でした。

このSTEPでは、私が実践している運用と取り崩しの戦略、そしてお金に対する考え方の変化を、実体験をもとにお伝えします。

■ 投資の目的を「増やす」から「使えるお金を生む」へ

現役時代の私は、「資産を増やす」ことを目標に、主にS&P500などのインデックス投資に取り組んでいました。いわゆるキャピタルゲイン(値上がり益)狙いの投資です。

でもリタイア後に必要なのは、「いま使えるお金」=安定したキャッシュフローです。

そこで私は、配当金や分配金で定期収入が得られるように、高配当株やETFを中心とした運用スタイルにシフトしました。

  • 日本株:高配当ETF(1489やSBI日本高配当)を中心にNISA枠で投資
  • 米国・欧州の高配当型投資信託で分散投資
  • ドル資産:通貨分散の意味も込めてドルMMFで保管

配当金は、資産を減らさずに「使えるお金」。これがあるだけで、日々の生活に大きな安心感が生まれます。

さらに私は、NISAの年間360万円の非課税枠を一つの投資ペースの目安にしています。
この枠内で計画的に投資することで、やりすぎることなく無理のない運用が続けられています。

今では、毎月5万円ほどの配当収入があり、生活費の一部として遠慮なく活用しています。

一方で、趣味の投資としては、FANG+(米国成長株)にも一部投資。
また、国内の個別株を分析するのも楽しく、経済ニュースや企業の動きを追う習慣が自然と身につきました。

「暴落時は買い増し」と決めていることで、相場に参加している実感も得られます。

投資は、「お金を生む仕組み」であると同時に、「社会とのつながり」や「脳の活性化」でもあると感じています。

■ 毎月の収入設計:フローとストックの組み合わせ

現在の家計は、以下のように設計しています。

  • 年金(繰上げ受給):定期収入①
  • 配当収入(月約5万円):定期収入②
  • 必要に応じて:投資信託や株の売却(ストック)

基本的な生活費は、年金と配当金という「フロー」でまかない、
突発的な支出や趣味・家族支援などには「ストック」を活用。

このように役割を分けておくことで、精神的にもとても安心できます。

配当金は「使うための収入」として、遠慮せず趣味や外食などに使っています。
そして、将来の資産活用を見据えた「練習」として、投資信託の定額取り崩し設定も活用中です(いわば、ドルコストの逆バージョンですね)。

■ 取り崩しのタイミングと方法

「老後に資産を減らすのが怖い」と感じる方も多いと思います。

でも私は、こう考えています。

使うために増やしたのだから、遠慮なく使っていい

その上で意識していることは次の3つです。

  • お金が必要なとき、利益が出ていれば一部売却。暴落時は現金で対応
  • 定額取り崩しをルール化し、「使うこと」に慣れておく
  • 暴落時は「買い増しのチャンス」と考え、気持ちを前向きに

こうした考え方やルールがあることで、資産の寿命を延ばしつつ、日々の暮らしも落ち着いて楽しめています。

■ お金は「使う」ことで初めて価値を生む

「老後資金は減らしてはいけない」という思い込みから解放されると、不思議と気が楽になります。

お金は、使ってこそ価値があるもの。

  • 家族との旅行や外食
  • 趣味や学びへの自己投資
  • 健康や気分転換のための支出

こうした“心を豊かにする使い方”によって、はじめてお金は生きた存在になると実感しています。

■ STEP5のまとめ

  • リタイア後は「キャッシュフロー重視」の投資戦略へ
  • 高配当株・ETFで安定収入を設計
  • NISA年間360万円の枠を活用し、無理のない運用を継続
  • 月5万円の配当金を生活費に活用
  • FANG+や個別株も、趣味として投資を楽しむ
  • 暴落時は買い増し方針で市場に前向きに関わる
  • フロー(年金・配当)とストック(資産)の使い分けが安心を生む
  • 投資信託は定額売却で「使う」習慣を養う
  • お金は「使ってこそ意味がある」。自分と家族のために上手に使おう

「守る」ではなく、「活かす」ための資産戦略。それが、私のリタイア後の暮らしを支えています。

👉 次は「STEP6:資産寿命と出口戦略」へ進みます。

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