「定年後の生活費って、どのくらい必要なんだろう?」
私も退職前は、漠然と現役時代と同じくらいは必要だろうと思っていました。でも実際に暮らし始めてみると、意外にも“それほどお金が出ていかない”という事実に驚きました。
生活自体が変わるのだから、必要金額も変化させる意識が大事なんですね。
このSTEPでは、退職後に私が実感した支出の変化、そして「本当に必要なお金とは何か」をリアルな体験としてお伝えします。
■ リタイア後は支出が自然とスリムになる
退職すると、暮らしのリズムも出費の中身も大きく変わります。
私がまず感じたのは、「仕事のための支出」がごっそりなくなることでした。
- 毎月のようにあった飲み会がなくなった
- ネクタイやスーツを買わなくなった
- その他の買い物も仕事に関連したものばかりに気がついた
外食費も減り、生活スタイルの変化がそのまま支出の減少につながりました。
■ モノを持たない暮らしが支出を減らす
生活自体がシンプルになり、「今あるもので十分」という気持ちになりました。
退職後の引っ越しを機に断捨離を実行。
何十年と使っていなかったモノを処分して、人生の棚卸しをしたような感覚でした。
第一回目の終活を実行した気分でしたよ。
それ以降、モノを増やすことに慎重になり、買い物に対する意識も変わりました。
■ 保険の見直しで固定費を削減
退職を機に、生命保険・がん保険・個人年金・傷害保険をすべて解約。
「備えるお金」より「今に使えるお金」を大切にすることに。
これだけで、月5万円以上の固定支出が減り、支出は自然とスリムになっていきました。
保険ってよく考えた方がいいね。現役時代は気がつかないんだよね。
■ 増えるかもしれない支出もある
もちろん、すべての支出が減るわけではありません。将来に備えて意識しておくべき支出もあります。
◇ 将来の必要な支出
- 家の修繕(風呂場の改修など)
- 車の買い替え
- 医療費・介護費
- 住まいの変更(施設入所やバリアフリー化)
これらには「予備費」として計画的に備えることが大切です。
◇ 嬉しい支出(家族編)
家族とのちょっと贅沢な外食や旅行に使うお金は気持ちを豊かにしてくれる支出ですね。
こうい支出は使って嬉しいものですね。
今後も子供の結婚や孫の誕生も嬉しい支出のなりそうで楽しみです。
「今を楽しむための支出」は、生活に彩りを与えてくれます。
こういった支出に備えるのがストック資産ですね。
◇ 嬉しい支出(自分編)
私は趣味で、古い軽自動車を安く購入して整備しながら乗っています。
手間もお金もそれほどかけずに、じっくり楽しめる趣味。リタイア後の「お金をかけない楽しみ方」としておすすめです。
自分の生きがいと満足度アップの支出であり、これがストック資産の使い方だと思っています。
■ 私の収入源:繰上げ年金+配当収入
前のステップでも書きましたが、私は62歳から年金の繰上げ受給を選択しました。
月々の額は少し減りますが、早く定期収入を得られる安心感は大きなものでした。
そこに、投資からの配当収入が加わり、日々の生活費はほぼこの“不労所得”でまかなえています。
「これはフローで暮らす」ということですね。
ストックとフローをうまくバランスとっていくことが、私のセカンドライフ設計となっています。
■ STEP4のまとめ
- リタイア後は想像以上に支出が減る
- 引っ越しと断捨離が、モノとお金の整理につながる
- 保険の見直しで固定費をカットできる
- 医療・修繕・介護など、将来の出費には備えを
- 家族との贅沢や趣味など「嬉しい支出」も人生の楽しみ
- 年金+配当という「自動収入」が心のゆとりを生む
「どれだけ使うか」ではなく、「どんな暮らしをしたいか」で支出を設計する。この視点が、リタイア後の生活設計には欠かせないと思います。
そのためにも家計管理が欠かせません。
👉 次は「STEP5:資産運用と取り崩し戦略」へ進みます。
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