🕰 第2章|時間を整える:予定がなくても満たされる一日を


🔸 「何もしていない自分」に焦らなくていい

定年を迎えた後の日々。
気づくと、だいたい予定が真っ白な一日となります。
現役の頃は分単位で追われていた日が懐かしくもなります。

「何かしなくちゃ」
「時間を無駄にしてはいけない」

そう思う気持ちは自然なものです。
でも、もう「やりたくないこと」を無理にやる必要はありません。

やらない自由を、自分に許してあげてください。


🔸 やりたいことは、ゆっくり探せばいい

これからの時間は、誰かに急かされるものではありません。

若い頃のように「次の目標をすぐ決めて、すぐ行動する」必要もないのです。

“やりたいことは、ゆっくり探せばいい”

焦らず、心が動くものを少しずつ見つけていきましょう。


🔸 時間を贅沢に使える、人生の特権

多くの責任から離れた今こそ、
時間を“贅沢に使う”という特権があります。

  • 午前中にただのんびり過ごす
  • 昼下がりに好きな本を開く
  • 夕方にひとりで散歩を楽しむ

責任がなくなったってのは本当に心が軽くなります。
心が少しずつ整っていくのを感じられるはずです。


🔸 旅行の計画に想いを馳せる時間も、贅沢な時間

たとえば「次はどこに旅しようか」と地図を広げる時間。
実際の旅行よりも、じっくりと計画を練っている時間こそが楽しいものです。

行きたい場所を調べ、ルートを考え、宿やグルメを見つける――
それこそが最高のタイムパフォーマンスです。
若い人の「タイパ」と違って深さを充実させましょう。
そんな時間が、気持ちをふわりと持ち上げてくれるのです。

今すぐ出かけなくてもいい。
“想像の旅”を楽しめるのも、時間のゆとりがある今だからこそ。


🔸 「To Do」より「Want to Do」

これまでの人生は「やるべきこと」に支配されていました。
これからは「やりたいこと」が基準です。

そして、どうしても何もしたくない日は、何もしないと決めてもいい。

何もない一日も、立派な一日です。


🔸 気持ちをゆっくり保つことが、何より大事

忙しさから離れた今、
つい不安や孤独が顔をのぞかせるときがあります。

でも、心を急かさないでください。

「今日はこれでいい」と気持ちをゆっくり保つこと。
昼寝だって立派なやることです。

それが、60代からの時間を整える第一歩です。


🔸 予定がないからこそ生まれる“余白の豊かさ”

空白の時間は、これまで見過ごしていたものに気づくチャンスです。

  • 季節の移り変わり
  • 心と体の声
  • 小さな喜び

何もない日に焦らず、
その時間を味わい尽くしてください。


やりたくないことはやらなくていい。
やりたいことは、ゆっくり探せばいい。

そして、時間は「贅沢に使うもの」へ。

この章が、あなたの一日に小さな安心を届けられたら幸いです。


次章では「人間関係を整える」をテーマに進みます。
どうぞお楽しみに。

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