🔵STEP2:退職年の税金と確定申告【税務スキル編】

確定申告は定年後必須のスキル e-TAXがおすすめ

退職してホッとしたのも束の間、「え?こんなに引かれてたの?」と気づいたのが税金のことでした。
特に退職した年は、みなし年収で税金が多めに引かれているケースが多く、何も知らずに放置してしまうと払いすぎのまま損をしてしまいます。

でもご安心ください。確定申告をすれば、払いすぎた税金は戻ってきます。このSTEPでは、私が実際にe-Taxを使って申告した経験を交えながら、やるべきことをお伝えします。

◆ 退職年は「みなし年収」で課税されている

退職時の源泉徴収では、年の途中で辞めていても「この人は1年フルに働く」と仮定して税率を決めているんです。
たとえば3月退職でも、12ヶ月働く人として源泉徴収されるため、税額は実際より多くなる傾向があります。

この状態のままだと、実際の年収よりも高い税率で課税されてしまい、知らずに損している人も少なくありません。

◆ 確定申告で“払いすぎ”を取り戻す

私は退職した翌年、しっかりと確定申告を行い、約60万円の所得税の還付を受けました。
自分で申告しない限り、払いすぎた税金は戻ってこない仕組みです。
会社員時代は年末調整で全部済んでいたので、ちょっと面倒に感じるかもしれませんが、やる価値は十分あります。

こんな人は、ぜひ確定申告を検討してみてください:

  • 退職金を受け取った方(退職所得控除を使えば税金が抑えられる)
  • 医療費が年間10万円を超えた方(医療費控除で還付の可能性あり)
  • 生命保険料・地震保険料を払っていた方(各種控除で軽減されます)

特に、退職金と給与が重なって課税されている方は要注意!
退職金は分離課税ですが、手続きや記載ミスで損をしている例もあります。

◆ e-Taxなら、自宅でスマホから申告できます

私は今回、e-Tax(イータックス)を使って自宅から確定申告をしました。
マイナンバーカードとスマートフォンがあれば、紙の書類なしで提出できます。

最初は多少とまどいましたが、画面の案内に従えばスムーズに進められました。
途中で医療費控除などを入力する項目も出てくるので、あらかじめメモを用意しておくと便利です。

やってみて思ったのは、これは退職後にぜひ身につけたいスキルのひとつ。
「確定申告=難しそう」と思っている方こそ、まず一度e-Taxに触れてみることをおすすめします。

◆ 住民税にも注意が必要です

STEP1でも触れましたが、住民税は前年・前々年の所得に基づいて課税されます。
たとえ今は無職でも、去年が高収入だった場合には、6月以降にドンと請求が来ます。

確定申告を行って所得控除を反映させておくことで、翌年の住民税額も軽減されることがあります。

◆ STEP2のまとめ

退職した年の税金は、油断すると「払いすぎ」に気づかないまま終わってしまいます。
でも、確定申告をすれば、しっかりお金は戻ってきます。

私は実際にやってみて、「あ、これはやらなきゃ損だな」と実感しました。
最初は面倒に見えるかもしれませんが、慣れればスムーズ。e-Taxも、ぜひ挑戦してみてください。

税金は、自分で守る時代。 退職後こそ、賢く手続きをしていきましょう。


👉 次は STEP3:「繰上げ受給」 に進みます。
自分の年金額を正しく知ることが、老後の安心に直結します。

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