💼第2回:働き方が変わっても、自分を守れるお金の基盤を

― 扶養・非正規・キャリアの変化に振り回されない自分づくり ―


💬「夫の扶養に入ったけど、本当にこれでいいのかな?」

  • 子育てが始まり、パート勤務に
  • 正社員から時短勤務に変更
  • 親の介護でフリーランスに転向
  • 離婚後、再就職が難しくなった

女性の働き方は、ライフイベントで大きく変化します。
そして、その変化は収入だけでなく、年金・保険・税金といった“お金の土台”全体に影響してきます。


🔍「働き方」と「お金の基盤」はつながっている

働き方社会保険年金の仕組み特徴
正社員(厚生年金)健康保険・厚生年金加入将来の年金額が多くなる安定+制度的に手厚い
パート・非正規(扶養内)配偶者の扶養で保険料ゼロ国民年金第3号扱い(専業主婦枠)自身の収入が少なめ/保障も薄い
扶養を超えるパート自分で保険料を払う(社会保険加入)厚生年金に切り替え扶養外でも将来の年金UPが期待できる
フリーランス・個人事業主国民健康保険+国民年金年金は自分で積み増しが必要節税対策と自助努力が鍵

💡「一時的な選択」でも、将来に響くことがある

一時的に収入が減ったり、働き方を変えたりすることは、
人生の中で自然なことです。でも、その選択が数年続くと…

  • 将来の年金額が想定より大きく減る
  • 医療・介護保障が手薄になる
  • 離婚やパートナーの死別時に「何も備えてなかった」と気づく

だからこそ、「自分を守る制度を知ること」=自分の人生を守る準備なのです。


🔑 いま考えたい「お金の基盤づくり」の3つの視点

① 年金を「自分ごと」として考える

  • 厚生年金と国民年金の違いを知る
  • NISAなどの自助努力型の年金も選択肢に
  • 結婚・離職・再就職時は「加入状況」を確認する

② 扶養の「得・損」ではなく、“長い目”で判断する

  • 一時的に保険料を払うことで将来年金が増えることもある
  • 手取り額ではなく「一生の収支」で考える視点が大切

③ 生活防衛資金を持っておく

  • 短期の収入減に耐えるために「生活費6ヶ月分」を確保
  • 働き方に柔軟性を持たせる“安心の貯金”として役立つ

📌ワーク:自分の「働き方履歴」と将来の年金を見える化しよう

時期働き方年収加入制度将来への影響
25〜28歳正社員350万厚生年金
28〜33歳扶養内パート100万第3号被保険者
34〜40歳自営業200万国民年金△+NISA開始で補強

🌿 働き方が変わる人生だからこそ、「土台づくり」は大切に

女性の人生は、働き方を何度も変えることが前提にあります。
だからこそ、変化しても揺らがない「お金の基盤」を持つことがとても大切です。

  • 制度を知ること
  • 自分で備えること
  • 一時的な損得ではなく「長い人生全体」で考えること

これらが、「選び直せる人生」の大きな支えになります。


🧭 次回予告:

▶ 第3回「長く生きるって、実は“投資の武器”になる」
女性が持つ“寿命の長さ”という強みをどう資産形成に活かすか?複利と長期投資の力を解説します。


✅ この記事でできることチェックリスト

  • 自分の働き方の変化を振り返った
  • 扶養・社会保険・年金の違いを整理した
  • 今の自分に必要な「備え」のヒントを見つけた

← 前のページに戻る


📎 おすすめリンク

コメント