🔸 活動の「舞台」が会社から自宅へ変わる
現役時代は、毎日の活動の中心は職場(会社)でした。
だから、整えるべき空間も「職場環境」だったわけです。
ところが定年後は――
その活動の舞台が「自宅」になります。
これは大きな転換点です。
たとえば、仕事であれば社内のデスクや設備が整っていましたが、
退職後は自分でその「活動環境」を整えなければ、何も始まりません。
自宅が“新たな拠点”になるという意識を持つことで、
「じゃあ、どんな空間なら快適か?」「何をそろえておこうか?」と、
暮らしの整え方が変わってきます。

🔸 引っ越しも選択肢のひとつ
私は「賃貸」だったこともあり、思い切って引っ越しました。
理由はシンプルです。
・モノを減らしたかった
・今の自分に合った間取りにしたかった
・気分を切り替えて、新しい生活を始めたかった
・人生の最後ぐらい少しいい家に住みたかった
引っ越しは体力的にもコスト的にも大きなイベントですが、
“これまでの暮らし”をリセットするには効果絶大でした。
「家」そのものが変わると、暮らしの意識もガラッと変わります。
住みたい場所に住むこともモチベーションが上がりますよ。
🔸 まずは、モノの棚卸しから
現役時代は忙しくて、なかなか手をつけられなかった“モノの整理”。
気づけば、あちこちに積み重なっていませんか?
私もそうでした。
何十年と蓄積された「いつか買ったもの」の山。
でも、定年後の生活に本当に必要なものって、実はとても限られているんですよね。
引っ越しを機に思い切って、大量のものを処分しました。
まさに”終活”のような感覚でしたが、重荷が取れたようにスッキリ。
リサイクルできるものはリサイクルBOXへ
服などは10袋以上持ち込みました。
いかに着ない服を持っていたことか・・・
その他の物は、自治体のクリーンセンターに自分で持ち込みました。
私は車で何回も持ち込みましたのだ、業者と間違われるほどでした。
自分でやると達成感もあり、捨てるのも快感となってきましたね。
🔸 “活動できる空間”を整えるという発想
整理や引っ越しの目的は、「片づけ」ではありません。
“これから活動できる環境を整える”ということ。
私の場合、それが「ブログを書く環境」でした。
だから、PCを新調し、デスクまわりを整え、照明も明るくしました。
「一歩踏み出すためには、投資も必要だ」
これはやってみて強く感じたことです。
自分のやりたいことにふさわしい空間があると、自然とやる気も湧いてきます。
🔸 心地よい暮らしは、“動線”から生まれる
暮らしの動線とは、「日々の動きやすさ」です。
- よく使う道具はすぐ手に取れる場所に
- 重いものは腰より下、軽いものは上へ
- 座る場所のそばに読書や趣味のセットを配置
ちょっとした見直しが、毎日の“快適さ”を大きく左右します。
定年後の暮らしは、「24時間自宅が職場」。
だからこそ、生活の中でのストレスや手間は、
できるだけ少なく、シンプルにしておくことが大切なのです。
🔸 整った空間は、心を整える
空間がスッキリすると、不思議と心にも余白が生まれます。
これは心理的にも証明されていて、
“空間の乱れ=心の乱れ”とも言われています。
あなたの“これから”のために。
ぜひ、暮らしの見直しを始めてみてください。
✅ 最後にチェックしてみましょう
- 自宅は今の自分の活動に合っていますか?
- モノが溜まりすぎていませんか?
- 一歩踏み出すための“投資”をしていますか?
- 「心地よい生活動線」を意識して配置していますか?

「人生の再スタート」に必要なのは、モノの多さではありません。
“これからの自分”に必要なものだけに囲まれた暮らし。
それが、心も体も軽くしてくれる――そんな実感を、あなたにもぜひ味わってほしいのです。
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