◆ 株価の変動を経験する
投資を始めると、株価の上下(変動)を必ず経験します。
一時的に資産がマイナスになり、「赤字だ!」と不安になることもあるでしょう。
そこでどう感じるかがとても大切です。
この感情の揺れにどう向き合うかが、自分が投資に向いているかを知るチャンスにもなります。
私自身も、一時期ベンツ1台分ほどの「含み損」を抱えていたことがあります。
それでも市場から退場せず、買い続けた結果、今ではしっかり「含み益」に変わりました。
株価が低迷しているときは、私はバーゲンセールだと考えるようにしています。
欲しい株が割安価格で手に入る状態なんですからね。
状態 | 意味 |
---|---|
含み損 | 購入時より評価額が下がっている状態(まだ売っていない) |
含み益 | 購入時より評価額が上がっている状態(まだ売っていない) |
◆ リスクとは「ブレ幅」のこと
この“株価の上下”を、私たちは「リスク」と呼びます。
しかし、リスクは「悪いもの」「避けるべきもの」ではありません。
むしろ、リターンを得るために受け入れていくべき存在です。
多くの人がリスク=損失と考えがちですが、
本来の意味は「結果が予想と異なる可能性(=ブレ幅)」です。
たとえば、ある投資信託に対して年5%のリターンを期待していても、
実際には+10%になる年もあれば、−5%になる年もあります。
この上下の幅(=リスク)こそが、リターンの源泉なのです。
予想 | 実際の結果(例) | リスク(ブレ幅) |
---|---|---|
年5%のリターン | +10%〜−5% | 上下の幅がある=リスク |
「リスクを取らないことが、最大のリスクである」
という言葉は、投資の本質をよく表しています。
◆ リスクがあるからこそ、資産は増える
リスクがゼロの商品では、お金はほとんど増えません。
たとえば、銀行預金やタンス預金がその代表です。
一方、投資のようにある程度リスクを取ることで、
将来の資産増加(=リターン)が期待できます。
そのために重要なのは、「自分が耐えられるリスクの範囲を知ること」。
- 使う予定のない余剰資金で投資をする
- 15年以上の長期視点で考える
個人投資家の最大の武器は「時間」です。
長く持ち続けることで、含み益を最大化することができます。
◆ リスクは「分散」と「時間」で減らせる
リスクをゼロにすることはできませんが、
「分散」と「時間」で減らすことはできます。
方法 | 具体例 | 効果 |
---|---|---|
時間を分ける | 毎月の積立投資 | 価格変動を平均化し、リスクを平準化 |
商品を分ける | 投資信託・ETFの活用 | 一社に集中せず、リスクを分散 |
「長期・分散・積立」は、個人投資の三種の神器です。
これが「リスクとうまくつきあうコツ」。
でも、大丈夫。知っていれば、怖くありません。
長期での株価の変動グラフ

次のステップ:
▶ STEP5:あなたに合った戦略を考える
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