はじめに
職場の人間関係は誰もが持つ悩みの種ですよね。
色々な世代、立場の違い、気性の違い、育った背景など色々な人が集まっていますから、考え方が違うのは当然です。
日々の業務をこなしながら、同僚や上司との関係で頭を抱えている方も多いでしょう。
しかし、この悩みを解決する鍵は意外なところにあるかもしれません。
私が会社員時代に実践していた考え方を含めて紹介していと思います。
相手への不満の根本を探る
私たちの職場で感じる不満の多くは、相手に対する期待が裏切られた ことに起因しています。
期待が満たされないとき、相手に不満が生まれます。
この不満の根本には、「こうあるべきだ」という自分の基準を相手に強要しているからです。
自分の価値観や働き方を基準にして、相手もそうあるべきだと無意識のうちに考えています。
相手の立場に立つ
まずは、相手の立場に立って考えてみましょう。
なぜ自分と違うのか、相手の価値観はどこにあるかを推定してみましょう。
世代、立場、気性、背景など、相手の立場に立って考えて、自分の基準と相手の基準が違うことに気づけると一歩前進です。
そして、相手の視点から見れば、あなたの行動も「こうあるべきではない」と思われている可能性があるわけです。
お互いに自分の価値観を戦わせる状況だと、うまくいかないですよね。
「こうあるべき」は手段にすぎない
「こうあるべき」という考え方は、その結果を達成するための手段にすぎないと私は考えます。
それが守られないことに不満を感じてしまうのです。
つまり、自分の手段に従わないことに腹を立っているのです。
早く出社すべき?
例えば、あなたが「毎日定時より15分早く出社すべき」という考えを持っていたとします。
定時から100%仕事するためには定時前から準備しておくべきだと考えています。
しかし、早く出社することは「効率的に仕事を進める」という結果を達成するための一つの手段です。
自分は定時より早く出社することで活躍してきたかもしれませんが、準備なしにいきなり100%出せる人もいるかもしれません。
大切なのは出社時間ではなく、仕事の成果を上げることなのです。
相手の価値観を認めて誘導
相手の価値観を理解して、その価値観を認めて成果をあげるためには、どういったプロセスに誘導するかを考えましょう。
本当に必要なのは相手を従わせることではなく、結果に誘導することです。
これができるようになると、あなたも優秀な管理職の素質を持っていることになります。
経営の真髄:多様性を活かす
優秀な管理職は、チームメンバーそれぞれの特性や働き方の違いを理解し、それを考慮しながら全体として最高の結果を出せる人です。
つまり、「こうあるべき」という固定観念にとらわれず、多様な手段を認め、それぞれの長所を引き出すことを重視します。
これは、私が会社員時代の管理職の時の大事にしていた考え方です。
まぁ、管理職の中には過去の成功体験を、若い人に押し付ける人が多いことも事実です。
本当に優秀な管理職は多様性をマネージメントするものです。
新しい視点の獲得
では、具体的にどのように自分を変えていけばよいのでしょうか?
以下に、いくつかのポイントを挙げてみます。
1.「こうあるべき」を書きます
自分が無意識のうちに持っている固定観念や価値観を洗い出してみましょう。
2.相手の立場って考える
相手が何を考え、何を重視しているのかを想像してみましょう。
相手の行動には、必ず理由があるはずです。
3.結果に注目する
「どうあるべきか」ではなく、「どうすれば良い結果が得られるか」を考えましょう。
4.コミュニケーションを増やす
相手の考えを理解するためには、聞き役に回りましょう。
自分の話を聞いてくれる人には積極的に話してくれるものです。
5.柔軟性を持つ
自分の考え方や方法が絶対ではないことを認識し、新しいアイデアや方法を受け入れて「知恵」を出していきましょう。
6.多様性を尊重する
チーム内の多様性は、革新や問題解決の源泉となる可能性を持っています。
違いを否定するのではなく、活かす方法を考えましょう。
7.自分自身の成長の機会と覚悟
困難な人間関係は、自己成長の絶好の機会です。
相手を変えようとするのではなく、自分自身を成長させる機会ととらえましょう。
結論
自分を広げる可能性
「相手は変えられない、自分の視点を変えよう」という考え方は、一見すると諦めのように聞こえるかも知れません。
相手を変えようとすることは、多くの場合、ストレスと失望を生み出すだけです。
一方、自分の視点を変えることは、常に自分の影響の中にあります。
自分の視点や行動を変えることで、相手との関係性が改善することもあるのです。
関係性が変わらなくても少なくても自分のストレスは減ります。
自己成長
この姿勢は自己成長にもつながります。
多様な価値観や働き方を受け入れることで、自分の世界観が広がり、より柔軟で創造的な思考ができるようになるでしょう。
職場の人間関係に悩んでいる方は、まず自分を見つめ直してみてください。
相手を変えようのではなく、自分の中にある固定観念や期待を見直し、新しい視点を獲得することで、より良い人間関係と職場環境を築くことができるはずです。
そして、そのプロセスこそが、あなた自身の成長と成功につながる道となるのです。
補足
ただ、どうしても好きになれない人はいるものです。
職場の2割に人とは合わないと思っているとちょうどいいかもしれません。
自分の害にならないのであれば放置することも、手段の一つであることを付け加えておきます。
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