はじめに
現代のビジネス環境において、私たちは日々さまざまな仕事に取り組んでいます。
締め切りに追われ、緊急の案件に対応し、予期せぬ問題に取り組み、上司の無茶振りに憤慨するなど、仕事のペースは常に乱れます。
このような状況下で、自分自身のリズムを重視し、効率的に仕事を進めることは非常に困難です。
そこで「ベースワーク」という概念を提案します。
私の経験を踏まえて「ベースワーク」について解説します。
「ベースワーク」とは何か
「ベースワーク」とは、自分のペースをリセットし、業務のバランスを取り戻すための定期的な作業のことを言います。
「ベースワーク」を持つことで、忙しい日々の中でも自分自身を見失わずに、安定したパフォーマンスを維持することができます。
なぜ「ベースワーク」が必要なのか
仕事のペースの乱れ
多くの職場では、日々新しい課題や予期せぬ事態が常に発生します。
これらに対応するために、自分の仕事のペースは乱れるのが通常です。
締め切りに追われ、焦りを感じ、結果として効率が落ちてしまう…
このような悪循環に陥りやすいのです。
心身のバランスの崩れ
仕事のペースが乱れると、心身のバランスも崩れがちです。
ストレスが蓄積し、集中力が低下し、ミスが増えるなど、様々な問題が起こる可能性があります。
チーム全体の生産性にも影響する可能性があります。
リセットの必要性
このような状況に陥った時こそ、自分自身をリセットする必要があります。
ここで重要な役割を果たすのが、「ベースワーク」なのです。
効果的なベースワークの特徴
定期的な業務
「ベースワーク」は、日常的な業務の一部として定期的にあるものが理想的です。
毎日、あるいは週に数回など、一定の頻度で行うことで、リズムを期待することができます。
時間に比例する成果
成果が自分で感じられる業務が向いています。
小さな成功体験はいつでも有効です。
これにより、心理的な負担を軽減し、リラックスした状態で取り組むことができます。
楽しさや充実感がある
自分にとって楽しさや充実感を感じられる業務であることが重要です。
これにより、「ベースワーク」を行うこと自体がモチベーションの源となります。
仕事に関連している
完全に仕事と無関係な作業ではなく、間接的にでもチームの仕事に関連していることが必要です。
仕事に関係のないのは趣味となりますからね。
これにより、「ベースワーク」業務の全体像を捉えたり、新しいアイデアを得たりすることができます。
「ベースワーク」の具体例
私の「ベースワーク」
週報の読み込み
私自身の例として、部員の週報を読み込むことを「ベースワーク」としていました。
これは以下の理由から効果的なベースワークとなっています。
定期的業務として確定している(週に1回)
かけた時間の分メンバーの状況を知ることができる
メンバーの成長を感じられ、楽しさがある
チームの全体像を把握し、組織運営の基本にできる
「ベースワーク」のおすすめ例
デスクの整理整頓
物理的な環境を整えることで、心の中も整理される効果があります。
毎日の業務終了時に行う
作業として没頭できる
目に見える成果として感じられる
明日の効率的な仕事環境の維持につながる
業界ニュースのチェック
業界に関する最新情報をキャッチアップすることで、広範囲を展望することができます。
新しい情報を定期的に取集する
興味のある情報を集められる楽しさがある
業務に直接関連する情報が得られる
ただ、やりすぎると周りからは遊んでいるように見えますから注意ですね。
ToDoリストの更新
タスクの整理を行うことで、自分の仕事の全体像を把握し、優先順位を明確にすることができます。
毎日の業務開始時や終了時に行う
優先順位を見直し業務の効率化につながる
タスクを整理する充実感がある
「ベースワーク」を持つことのメリット
仕事に対する余裕の創造
「ベースワーク」を持つことで、忙しい時期でも自分のペースを取り戻すことができます。
これにより、仕事に対する余裕のある判断が生まれ、冷静に状況をし、効率的に業務を進めることができます。
ストレス軽減
定期的に成果を実感できることで、ストレスの解消を防ぐことができます。
心身のバランスを整えることで、長期的な健康維持にもつながります。
生産性の向上
日常での小さな成功体験によりモチベーションの向上
「ベースワーク」から得られる情報や気づきが、視点が広がり他の業務にも良い影響を考慮します。
自己管理能力の向上
自分のペースを意識し、習慣をコントロールすることが身につくことで、自己管理能力が向上します。
これは、自分自身のキャリア全体に役立つスキルになります。
「ベースワーク」の見つけ方
業務の振り返り、定期的に行っている作業を洗い出す
その中から、比較的簡単で楽しいと感じられる作業を選ぶ
選んだ作業が自分のペースをリセットする効果があるか試してみる
効果がない場合は別の作業を行う、または既存の作業をアレンジする
まとめ
「ベースワーク」を持つことは、現代のビジネス環境において非常に重要なスキルです。
自分に合った「ベースワーク」を見つけ、定期的に行うことで、仕事のペースを整え、生産性を向上させることができます。
また、ストレス軽減や自己管理能力の向上など、様々な副次的な効果も期待できます。
忙しい日々の中でも、自分自身を見失わず、常に最高のパフォーマンスを発揮できる状態を維持するために、ぜひ「ベースワーク」を取り入れてください。
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