持株会とは、社員が自社の株式を毎月の給与から積立形式で購入できる制度です。
多くの企業が社員の資産形成を支援する目的で導入しており、会社から奨励金が支給されることもあります。
🔍 基本の仕組み
- 給与や賞与から一定額を天引きし、自社株を定期購入
- 証券会社を通じて企業が一括購入
- 少額(1口1000円など)から参加可能
💡 メリット
① 奨励金(インセンティブ)がもらえる
会社によっては、拠出額の数%が奨励金として上乗せされ、実質的に有利に株式を購入できます。
② ドルコスト平均法でリスクを分散
毎月定額で買うことで、高値掴みを避け、長期的には平均取得価格が安定します。
③ 給与天引きで自動積立・手間なし
意識しなくても投資を継続できる仕組みで、初心者にも取り組みやすいのが特徴です。
⚠️ デメリット・注意点
① 自社株に偏るリスク
会社が業績不振になると「給料も下がり、資産も減る」という二重リスクを抱えることになります。
② 売却制限がある場合も
会社によっては退職まで売却できない、一定期間売却不可などのルールがあるため要確認です。
③ 分散投資ではない
自社株だけへの投資なので、インデックスファンドなどと比べて分散が効きません。
📊 こんな人におすすめ
- 奨励金が支給される企業に勤めている
- 少額から株式投資を始めたい
- 自社の成長性に期待している
- 自動で積立したい人
✋ 注意:持株会は全財産を預ける場所ではない
持株会はあくまで「資産形成の一部」として活用しましょう。
NISAやiDeCoなど、他の制度と組み合わせてバランスの取れた投資を心がけることが大切です。
💬 まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
利点 | 奨励金・少額投資・自動積立 |
欠点 | 分散投資できない・売却制限あり |
活用ポイント | 他の制度と組み合わせて、過度な依存は避ける |
資産形成を始める一歩として持株会は非常に有効ですが、リスク管理を忘れずに、冷静にバランスよく使いましょう。
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